コードギアス完結祭
□誕生日大作戦!?
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───ルルーシュが冷たい。
いや、冷たいのは普段から変わらないんだけど、そうじゃなくて。いつも以上にツンツンしてるというか、目も合わせてくれない。
「もうっ、ルルーシュってば!」
「何だ?」
「朝からおかしいよ、君。どうして目も合わせてくれないのさ」
「合わせたじゃないか」
んもうっ、そうじゃなくて!
「どうしておめでとうの一言もないんだよ。……僕の誕生日なのに!」
即座に目を細め冷めた表情でまっすぐ見つめられた。これは人格を疑う、と言いたい目だ。呆れている目だ。いい加減わかってくるよ。
そう考えていたらルルーシュは急に盛大なため息を吐き出した。
何?僕が悪いの?
だって君が祝ってくれないから!
「……お前は、どうして祝福を催促するんだよ」
「ルルーシュに祝って貰いたいからに決まってるよ」
「自分で言ったら意味ないだろ」
「祝ってほしいの!ルルーシュー、祝って祝って祝ってーっ!」
騒音だと言いたげにルルーシュは両手で耳を塞ぐ。
「ルルーシュは僕の誕生日なんて祝いたくないんだ」
「かもしれないな。先を越されるのは不愉快だ」
「……っ!セシルさん達に祝ってもらうからいいよ!」
やけになり泣きながらスザクは飛び出していく。
「全く……いつまで経っても子どもだな、あいつは」
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