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□鼓動と下心
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今日は晴れでスゲェいい天気になった!

ナミも今日1日はかいせいっつてたからずっと晴れてる。
だから今日は甲板で遊ぶぞ!

俺は早速ウソップとチョッパーを呼んで鬼ごっこを始めた。***を誘ってみたけど、ナミとロビンに取られた。ちぇっ!

ゾロはいつもみてぇに甲板の隅で寝して、サンジはキッチンで昼メシの準備、フランキーは船の点検をしてる。

ワクワクする事はねぇけど、今日も楽しくいっぱい遊んで寝る!最高だ!


「ルフィーっ!!」


ナミが俺を呼んでて、俺は立ち止まると鬼のウソップにタッチされた。おいふざげんな!


「何だよ!ナミが呼ぶから鬼になっちまったじゃねーか!」
「そんな事どうでもいいのよ!それより見なさい!」


ナミの言う通りに見ると、後ろから***がロビンに引っ張られて出てきた。


「おおっ!!***可愛いぞ!」
「ホントだ!似合ってるぜ***!」


チョッパーとウソップも走んのを止めて***を見た。

***はいつものカッコじゃなくて、黄色いふわふわしたワンピースを着てた。髪も綺麗になってて、化粧してるみたいで口が赤かった

なんだか違う女を見てるみたいだ。


「ルフィ!何か言う事無いのっ?」
「ふふ…3億ベリーの麦わら船長も釘付けみたいね」
「…っ」


***は顔を真っ赤にして俯いた。あ、可愛いのにもったいねぇ。

騒ぎを聞きつけてか、みんなが甲板に集まった。みんなは***を褒めてる。


「おお!可愛いじゃねーか!」
「いつもの愛らしい姿もいいが…こうやって飾れば年相応な美しいレディになれるだなんて…なんて素敵なんだ***ちゅわあんっ!!」
「変わるもんだな」
「ね?ね?やっぱりそうでしょ!ちゃんとメイクすれば絶対綺麗になるって思ってたのよ私!」
「元がいいからやり易かったわ」
「……っ!」


***は更に真っ赤になってもっと俯いた。


「ほら呆けてないでそろそろ何か言ったらどうなの!?」


ナミは***の背中を押して俺の側にやった。久しぶりの距離に、何かちょっとビックリした。


「うーん…」
「……」


俺は可愛いと言いたいんだけど、何か違うような気がして、考えた。
でもいい言葉が出てこなくて頭を傾げた。
***は段々悲しい顔になった。



早く何か言わねーと泣くかな?



うーん…
あ、分かった。


「『勿体無ぇ』だ」
「「「「「「「は?」」」」」」」
「…?」
「最後の肉を勿体無ぇから大事に食いたい感じ!」


んで、ずーっと見てたいな。笑ってるともっといいけどよ。

ちゃんと言ったのに、ナミやみんなはポカンとした顔で俺を見た。あれ?違うのか?


「あんたね…もっと他に表現無いの…?」
「女の子を肉に例えるのは微妙よキャプテン」
「俺でもそこまでは言わねぇぞ」
「何がダメなんだ?」
「チョッパー…お前は黙ってような」
「もっとレディに対するアプローチを仕込まねぇとな…」
「ルフィ…ホントお前って奴ぁ…」


みんなは俺を可哀想な目で見てきた。おい!よくわからんが失敬だぞお前ら!

***は真ん丸にしてた目をまた俯いて隠しちまったから、どんな顔してるか分かんなくなった。

俺は少し屈んで***の顔を覗き込んだ。












……え…?










覗き込んだ***の顔は、
さっきみたいに真っ赤だったけど、
目がキラキラしてて、
今までで一番綺麗に笑ってた






今までの笑
顔で一番可愛い笑顔だった。













今見てるのに、もっと見たいと思った。







 
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