BASARA 佐幸佐 SS

□ずきん!
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パシーーン!!

いきなりの平手打ちで乾いた音が響いた。

「な、な、何なんだよ!いきなり!!」

じんじんと痺れる頬を押さえながら、旦那を睨みつけた。

「ふむ…。少し気になったことがあってな」

へ?

「昨晩のこと。お主の言動に思うところがあってな」

ええ?!
昨晩…昨晩…。

旦那と…いたして…たよなあ…。

俺、なんかしたっけか?!

「い、痛っ!」

今度は手の甲を思い切りつねられた。

「ちょっと!旦那!」

じーっと俺の目を見詰めてる旦那の視線とぶつかる。

な、なに?

「某が気付かないとでも思っているのか?」

え?!

「だから、何をだよ!!」

きらりと旦那の目の奥が光る。
痛む手の甲を擦りながら、心辺りを探しまわる。

「え、えっと…。ま、まさか、俺様が浮気とかしてるんじゃないかとか、そんな勘ぐりとか?!し、してるわけないでしょ!え、あ、それとも、俺様の努力が足りないのを怒ってるの?こ、これでも結構がんばって、今朝なんか、腰がつらくて…。それとも、えっと…、なんだよ!!」

ひ!

こ、拳を振り上げるなよ!殴るなよ!?

「気付いたのだ、某は。……佐助は痛いの、好きだな?」

ま、ま、待ったあああ!


ガツン!と見事に殴られて、意識が飛ぶとは…。



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